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 共同体と“開かれた”アート 〜アートと公共性の関係〜

《CAMP × Arts and Law 連続トーク企画》
「共同体と“開かれた”アート 〜アートと公共性の関係〜」
モデレーター:Arts and Law

第一夜 12/3(水) 20:00〜
第二夜 12/6(土) 19:00〜
会場:Otto Mainzheim Gallery(東京都中央区八丁堀3-11-9-B1)
http://ca-mp.blogspot.com/2008/05/about-camp.html
参加費:各日1,000円(1ドリンク付)

《各夜小テーマと出演者(五十音順)》
第一夜(12/3):「アートは、何とどうやって関わっていくのか」
    出演者:東谷隆司、池田剛介卯城竜太遠藤水城川崎昌平杉田敦
第二夜(12/6):「創作/表現活動とパブリック・コード」
    出演者:白田秀彰、藤井光、南嶌宏 ほか(交渉中)

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《企画趣旨》
Chim↑Pomの『ピカッ』事件、世田谷美術館横尾忠則展で地元教育委員会が鑑賞中止を決めた事件など、 日本各地でアートと共同体との緊張関係が取りざたされた2008年。
美術史をひもとけば、かつて公共的な空間に出現したアートの中には、リチャード・セラの『傾いた弧』、クリストや川俣正、クシシュトフ・ヴォディチコの一連のプロジェクトなど、公共空間そのものを作品/プロジェクトの成立に不可欠な場としたものだけでなく、そこから公共空間におけるアート、あるいはアートと公共性をめぐる有意義な論争を導いたものが数多くありました。

今回のトークイベントの開催は、最近の国内での事件をきっかけにしていますが、その是非を問うたり、社会現象として論評するのが目的ではありません。インターネットの日常化や、いわゆる“新公共管理”の手法が広がりつつある現代において、“アートによって開かれていく公共的な対話”を可能にする基盤をどう創るか? ということを改めて問い直す場となることを希望しています。

トークは二夜に分けて行われます。
まず第一夜では現代社会で活動するアートの作家、企画者として、公共という問題をどう考え、どう関わるか、最前線に身を置く当事者たちの問題意識が浮かび上がります。
そして第二夜では、第一夜で浮上した議論を踏まえ、アートに限らず、表現と公共の「コード」の関係について、法学者、アクティビスト、評論家、公共美術館の一員として奮闘してきた方々とともに、現在と地続きの未来に待ち受けている公共的な規制について考えます(予定)。
興味をもたれた方は、どちらか一夜のみでも結構ですが、ぜひ両夜を通じて一緒に考えていただければ幸いです。

当日は会場の参加者も交え、ポジティブでリアリティのある討論を行いたいと思います。
アート関係者、愛好者に限らず、現代社会における公共性や倫理について関心をお持ちの方など、様々な来場者をお待ちしています。

作田 知樹(Arts and Law)

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モデレーター:Arts and Law
芸術家の活動に関する法分野(芸術法、Art Law)の研究と情報提供を行う非営利組織。2004年に東京で設立。アーティストの自由な表現活動を励ますパートナーでありたいと考えるボランティアの専門家(主に法律、知的財産関係)が中心となって運営。アートに関連する法律や契約の知識に加え、自らアートの現場に関わり、アーティストの置かれた立場や思考にも精通している専門家が、無料のメールや対面での相談を通じて、相談者の状況に応じた的確な情報を提供している。情報発信以外にも、文化政策への提言や、アートと社会の関わりやアート関係者同士の横のつながりを作るイベントを行っている。mixiのコミュニティには 2600人を超える参加者がある。
http://arts-law.org/